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綺麗な夜景を見るには

Good condition of Nightview

ワイライト夜景について

トワイライト夜景とはトワイライトタイムに見る夜景のことです。トワイライトタイムとは日没後か日の出前のわずか数分間だけ、空が暗くなりきっていなく空がまだ青い時間帯のことでマジックアワーなどと呼ばれています。街が光り輝きだして空は濃紺で先にはわずかに陽のオレンジや赤が残っている時間帯にみる夜景のことをトワイライト夜景といいます。夜空のグラデーションと街明かりが美しいトワイライト夜景はナイトハイキングをしても必ず見てみたいものといえるでしょう。トワイライトタイムは冬季であれば日の出前か日没後から20分~30分がベストとされていますが季節や山の標高によって違います。
トワイライト夜景は展望地が西向きの場合だと日没後、東向きの場合だと日の出前に見ることができます。あくまで太陽の向きに関係していますので、展望地が北向きや南向きの場合だと綺麗なトワイライト夜景はあまり望むことができません。西向きの展望地の場合、日没後のトワイライト夜景は必ずといってもいいほど狙い目なのです。しかし東向きの展望地の場合は夜明け前に狙っても市街地の明かりが暗いことがあります。

夜景の評価について

高い場所から市街地を見下ろす夜景スポットを評価するにあたり、視界、迫力、光量、特徴、地形の5つを基本としています。視界は視界の広さ(パノラマ度)、迫力は夜景スポットから市街地までの距離と角度を算出したもの、光量は言葉通り光の量、特徴は河川や放射線状(道路のライン)など夜景そのものの特徴、地形は夜景全体の形でいわゆる市街地全体の独特の地形を意味しています。この基本となる5つをそれぞれ20点ずつ評価して、それぞれの合計で総合得点を算出します。
そんな理論的にして評価を出さなくても綺麗なんだからそれでもいいという声もあるでしょう。しかし、この5つの基本が頭の中で意識できるようになれば、その夜景スポットについて詳しく語ることができるようになります。また、行ったことのない夜景スポットであっても写真を見ただけで大凡どんな夜景が見えるのかイメージできるようになります。ただし、ここで勘違いしてはならないのが、はじめて見た夜景を見た最初のインプレッション(最初に感じたこと)を無視してはならないということです。最初から夜景をあれこれ理論的に考えながらイメージして見てしまうと何も感じなくなってきます。はじめてその夜景を見て何を感じたのかというのが大切なことで、理論的にその夜景を評価するのはそれからにするようにしましょう。 視界は解放感があって180度を超える広さであるなど評価は簡単です。光量も見た感じでわかるでしょう。特徴や地形は個人的な意見が含まれてしまいますが、これも見て感じたままで評価することはできます。しかし迫力に関しては夜景スポットから市街地までの距離と角度を算出しないといけません。夜景をみて迫力があると感じるだけでもいいのですが、評価をするとなればやはり算出しないといけなくなります。角度の算出に関しては次の図を見てください。
角度図

例えば展望地の標高が300mで市街地までの距離が1000mであれば角度は約16度となります。日本三大夜景の摩耶山は最短の市街地までの距離が約1650mで標高は約650mなので角度は約21度となります。東日本最大級の夜景が見える丹沢の大山は大凡ですが市街地までの距離が約5800mで標高は1252mなので角度は約12度ということになります。ちなみに北九州市の小文字山は角度が約28度になっており、こうなると崖下に夜景が広がってるレベルになります。個人的な見解になりますが経験からして角度が16度を超えた夜景は迫力を感じることができます。

小文字山
小文字山からの夜景

角度があれば迫力を感じやすく、角度が下がれば迫力は感じにくいということになりますが、角度の大きさイコール迫力というわけでもありません。ここで算出している角度はあくまで最短の市街地までの距離ということになります。例えば日本三大夜景の函館山の角度は約21度と角度はありますが、それは真下の市街地までの最短距離なわけで、実際にメインとして見るのはくびれた部分になります。角度的には20度を超えていますが、実際にメインとして見る市街地はさらに遠い場所になるため、その分、角度が下がってしまって迫力を感じなくなってしまうわけです。逆に角度がなくても高度感や光量があればそれなりに迫力を感じることもあります。算出した角度というのはあくまで迫力の目安にはなりますが、高度感や最も注目される市街地までの距離などのバランスが重要になるというわけです。それゆえ角度があれば必ずしも迫力を感じる夜景が望めるのかというとそういうわけではないということです。

綺麗な夜景を見る気象条件

よく勘違いされやすいのですが天気が良ければ綺麗な夜景が見れて、曇っているときはあまり綺麗でないというのは間違いです。たしかに曇りの時より晴れの日のほうが綺麗な空で夜景を望むことができるのですが、夜景を綺麗に見えるかどうかは大気の状態に関係しています。どれだけ天気がよくても大気の状態が悪ければ夜景は霞んで見えます。逆に大気の状態がよければ、いくら曇っていても夜景は綺麗にみえます。

んでしまう理由

大気の状態が悪くて霞んで見えてしまう理由の一つは湿度に関係しています。気温が高いと湿度が高くなりやすくなります。湿度が高いということは水蒸気が上昇し、同時に市中に広がっているチリやホコリも上昇することになります。そうなるとカメラのレンズが汚れるのと同じで大気も汚れた状態になって遠くの景色が見えにくくなるわけです。そういうことから気温の低い冬の間は比較的湿度は低くなるので大気の状態が良くなりやすいわけです。その他、霞みやすい理由としてPM2.5や黄砂などがあります。

気の状態がよくなる条件

湿度のことだけ考えると気温の低い冬の時だけ夜景が綺麗に見えるということになりますが、実際はそうとも言えません。気象条件によっては寒波がきている冬でも霞んでしまうこともあれば、気温の高い夏でも大気の状態が良くなって綺麗な夜景を見ることができます。それは雨上がりの晴れた日です。雨は大気中のチリやホコリを落としてくれるので大気が綺麗になります。つまり夏の夕立後の快晴は狙い目になるわけです。しかし雨上がりは水蒸気が発生しやすく、特に山間部はガスが発生しやすいのでなかなか難しいといえます。

霧やガスが発生する条件

綺麗な夜景を見る気象条件に霧やガスの発生について知っておく必要があります。特に山夜景となれば霧やガスが発生して展望地から夜景を見ることができなくなったという人もいるでしょう。基本的に山間部は霧が発生しやすい場所であります。霧が発生する条件はいくつかありますが、基本的には「冷たい空気が入ってきて水蒸気が冷やされること」が原因です。特に水蒸気が多い海から風が入ってくると、風が山の斜面に沿って上昇していき湿った空気も山にぶつかって上昇して雲が発生します(上昇気流)。雲が発生するということはガスった状態になるということです。もちろん海だけでなく山に囲まれた盆地でも雨上がりの後などは同じ理屈でガスが発生しやすいのです。そういう理由から海に近い六甲山や山に囲まれた京都盆地周辺の山々はよくガスってしまったり天気が崩れやすいわけです。また霧が発生しやすいのは夜に地面が冷やされた朝や雨の降ったあとなどです。